きなここんにちは!Webデザイナーのきなこです。



こんにちは!印刷物デザイナーのはちです。
せっかく時間とコストをかけてサイトをリニューアルしたのに、気づいたら検索順位が下がっていた…
そんな話を、ペット業界のEC担当者の方から伺うことが増えています。
デザインを一新すれば、ブランドの世界観はより伝わりやすくなります。でもその裏でURLの構造やページの評価がリセットされてしまえば、これまで積み上げてきた検索順位も、そこから生まれていた売上も、一瞬で失われかねません。
- 新しいサイトは可愛くなったのに、なぜか問い合わせが減った
- 上司に説明できるだけの根拠がないまま進めるのが不安
そんな声にお応えするために、この記事ではサイトリニューアル時に守るべきSEOの手順と、単なる見た目の刷新で終わらせないための、数字に基づいた設計の考え方をまとめました。
なぜサイトリニューアルでSEO順位・売上が下がるのか?ECサイトが陥りがちな3つの失敗パターン



サイトリニューアルによる順位低下は、多くの場合「デザインを作り込むことに集中しすぎて、SEOの移行設定が後回しになる」ことがきっかけで起こるんだ…。



特にECサイトは商品ページの数が多く、影響範囲が広がりやすいため注意が必要。


1、URL変更時の移行設定漏れによる検索流入への影響
URLを変更する場合は、旧URLから対応する新URLへ、サーバー側の恒久リダイレクトを設定します。これにより「このURLが新しい正規のURLです」というシグナルをGoogleに伝えることができます。
恒久リダイレクトとは?
Webサイトのページやドメインが「完全に、かつ今後もずっと別のURLへ移動したこと」をブラウザや検索エンジンに伝える仕組みです。
この設定に漏れがあると、検索結果や外部リンクから旧URLにアクセスした際に404ページ(=Not Found「ページが見つかりません」と表示されるページ)が表示され、流入や購入の機会を失ってしまう可能性があります。


対応する新ページがある場合は恒久リダイレクトを設定しましょう。
2、内部リンクの更新漏れによる回遊性の低下
リニューアルを機にサイト構造を整理しようとして、カテゴリページや特集ページを削除・統合するケースはよくあります。その際に新サイト内のリンクを旧URLのまま残してしまうと、リンク切れによってユーザーやGooglebotがページを見つけにくくなる可能性があります。
Googlebot(グーグルボット)とは?
Googleが運営する検索エンジンのために、インターネット上のウェブサイトを自動で巡回し、ページの内容(テキスト、画像、動画など)を収集するプログラムのことです。
新サイト内のリンクは旧URLではなく、必ず新URLへ直接更新しておきましょう。
3、表示速度・Core Web Vitalsの悪化
Core Web Vitals(コアウェブバイタル)とは?
Googleが定めた「Webページの優れたユーザー体験」を測るための3つの指標(LCP、INP、CLS)です。
デザインを改良した結果、画像やスクリプトが増えてページの表示速度が落ちてしまうこともあります。表示性能はユーザー体験や離脱、CVR(=成約率)に大きく影響するあるため、Core Web Vitalsに沿って公開前後の実測値で自社サイトの状況を確かめておくと安心です。
【保存版】リニューアル前に必ず確認すべき4つのSEOチェックリスト



移行時のトラブルの多くは「段取りを事前に決めていなかったこと」がきっかけで起こるよ!



着手前に、以下のステップで準備を整えておこう!


1、移行前:現状の資産(URL・順位・流入ページ)の棚卸し
まずは現状のサイトで、どのページがどのキーワードでどのくらいの順位・流入を獲得しているかを一覧化します。
この作業を飛ばしてしまうと、リニューアル後に「何が失われたのか」を検証する基準がなくなってしまいます。特に売上に貢献している商品ページや特集ページは、優先的にリストアップしておきましょう。
2、恒久リダイレクトの設計と設定
洗い出した旧URLと、リニューアル後の新URLを対応させたリダイレクト表を作成します。複数の旧ページを1つの新ページに統合する場合は、複数対1で対応づけて問題ありません。
一方で、対応する新ページが存在しないコンテンツを、関連性の低いトップページなどへ転送するのは避け、404または410を返すようにしましょう。
3、ドメイン変更・サーバー移転それぞれで必要な対応の整理
ドメインを変更する場合と、URLを維持したまま行うサーバー移転とでは、必要な対応が異なります。ドメインを変更する場合は、新旧URLへの転送に加えて、Search Consoleでのアドレス変更の送信が必要です。
Search Consoleとは?
Google検索結果でのサイトの掲載順位や表示回数、クリック数、検索キーワードを無料で分析・監視できるGoogleのサービスです。
https://search.google.com/search-console/about?hl=ja
また、URLを変えないサーバー移転では、DNSの切り替えタイミングやGooglebotのアクセス状況、稼働の安定性を重点的に確認します。どちらのケースにあたるかによって準備すべき項目が変わるため、事前に整理しておきましょう。
4、公開前後に忘れやすいその他のチェック項目
上記に加えて、次の項目もあわせて確認しておくと安心です。
- canonicalタグ・robots.txt・noindexタグの設定確認
- XMLサイトマップを新URLに更新し、Search Consoleへ再送信
- リダイレクトチェーンやループ、関連性の低いページへの転送がないかの検査
- 画像・PDF・JavaScript・CSSなど、ページ以外のURLの移行
- 構造化データやhreflangタグの更新
- 新旧サイトそれぞれでのSearch Console所有権の確認
- ドメイン変更時のSearch Console「アドレス変更」ツールでの送信
- 301・308リダイレクトは、目安として1年以上維持する
- 公開後のサーバーエラー、クロール状況、新旧サイトの流入推移の監視
リリース後に必須の検証フロー:順位変動を早期に発見するための確認ポイント



どれだけ準備をしても、公開後に想定外の変動が起きることはあるんだ。



大切なのは「変化に早く気づける体制」を事前に整えておくことだね!


1、公開直後の確認と、その後のモニタリング
Search Consoleのレポートは反映まで数日のタイムラグがあるため、公開直後にすべてのURLの登録状況を確認できるとは限りません。重要なページはまずURL検査ツールのライブテストで個別に確認し、その後は「ページのインデックス登録」レポートやサイトマップの送信状況で推移を見守ります。
あわせて、GA4はタグが設置・発火したページのデータしか収集できず、未計測期間のアクセスをあとから復元することはできません。公開直後はリアルタイムレポートやTag Assistantで、計測タグが正しく発火しているかを確認しておきましょう。
GA4(Google Analytics 4)とは?
Googleが無料で提供するWebサイトやアプリのアクセス解析ツールです。
https://marketingplatform.google.com/intl/ja/about/analytics/
2、想定外の順位変動が起きた時の初動対応
順位が急落したページを見つけたら、原因候補を一つずつ確認していきます。
- リダイレクトの設定漏れ
- noindexタグやrobots.txtの記述
- canonicalタグの指定
- 内部リンクの状況
- コンテンツの変更
- サーバーエラーの有無
など、確認すべきポイントは複数あります。順番に切り分けていくことで、対応すべき箇所が見えてきます。
3、データに基づくサイト構造・CVR改善の2つのポイント



データに基づいて設計を見直すことで、以前よりも成果を伸ばすチャンスでもあるんだよ!
1、リニューアルを機に見直すべきディレクトリ設計・導線
これまでのアクセス解析データを振り返り、ユーザーがどのページから離脱しているか、どの導線で商品購入に至っているかを確認します。
- 人気商品へのアクセスを増やすカテゴリ構成
- 購入までのクリック数を減らす導線設計
など、データに基づいた改善はリニューアルのタイミングでこそ取り入れやすいものです。
2、Core Web VitalsとCVRの関係
良好なCore Web Vitalsは検索上の評価に寄与します。
表示速度の改善によってCV率が向上した事例
楽天グループが運営するECサイト「楽天24」は、Core Web VitalsやPWA(Progressive Web Apps)技術へ投資し、表示速度を改善しました。
1、CV率の向上:33.13%
2、増加収益の向上:訪問者(ユーザー)あたりの収益が 53.37% 増加
3、その他の効果:アクセス頻度が310%増加、月間訪問者の維持率が450%向上詳細
https://web.dev/case-studies?hl=ja
効果はサイトの構造やユーザー層によって変わります。デザインの美しさと表示速度は対立するものではないからこそ、公開前後の実測値やA/Bテストを通じて、自社サイトでの効果を確かめていくことをおすすめします。
制作会社選びで失敗しないために。「デザイン」と「数字」の両方にコミットできるパートナーの見極め方



見てきたように、制作会社によって対応できる範囲は大きく異なるよ!



リニューアルを成功させるには、デザインの知見とSEO・データ分析の知見の両方が欠かせないね!
デザインだけの制作会社に依頼するリスク
見た目を整えることは得意でも、リダイレクト設計やサイト構造の最適化まで踏み込んで提案できる制作会社は限られています。
依頼前に確認すべきこと
→SEOの「移行設計」まで対応可能かどうか
提案内容と契約範囲の確認ポイント
打ち合わせの際に、このデザインにした理由(=言語化)を、離脱率やCVRといったデータを根拠に説明してもらえるかは、提案の質を見極める一つの目安になります。あわせて、
- 公開後の分析期間
- レポートの内容
- 改善提案の回数
- 不具合が起きた際の対応範囲
が契約に含まれているかも、事前に確認しておきましょう。
決裁者への説明に使える判断基準
社内で稟議を通す際の判断基準の例
1、このリダイレクト設計であれば既存の評価を引き継げる
2、このスケジュールであれば流入への影響を最小限に抑えられる
このように社内稟議では具体的な根拠を示すことが説得材料になります。社内説明用の資料作成支援が必要な場合は、提案書・見積書の段階で対応範囲と費用を確認しておきましょう。
まとめ
サイトリニューアルにおけるSEO対策は、
- 検索評価を大きく損なわないための備え
- データに基づいて成果を伸ばすための攻め
の両方から考える必要があります。
事前の棚卸しとリダイレクト設計、公開後の検証体制を整えたうえで、デザインと数字の両方に責任を持って伴走してくれるパートナーと進めることが、リニューアルを成功に近づける一歩になります。
最後まで読んでいただきありがとうございます。
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参考にしたサイト
https://developers.google.com/search/docs/crawling-indexing/site-move-with-url-changes?hl=ja
https://support.google.com/webmasters/answer/9012289?hl=ja
https://support.google.com/analytics/answer/9311124?hl=ja
https://web.dev/case-studies?hl=ja



次のブログでまたお会いしましょう!



では。ばいば〜い!










